メンヘラのぼやき

一歩ずつ、一歩ずつ

近況

今回は付き合い始めて4年目の彼氏について書いていこうと思います。

 

私と彼は10歳離れており、いわゆる歳の差カップルです。

ボーダーはいろんな理由から歳が上の異性を好きになりやすいのですが(わがままを許してくれるからというのが多い気がします)、私も例に漏れず歳上ばかりと付き合っていました。

 

彼が初めに私に好意を持ってくれ、それで私も好意を持ち始めた感じです。

とにかく彼はマメで優しく、とても気が利く男性でした。

私はかなりのめんどくさがりでなんでも大雑把なので、自分と正反対の彼はとても魅力的に見えましたし、尽くしてくれる彼をすぐに好きになりました。

(※逆にこういう男性はボーダーの餌食になりやすいです。)

 

 

と、ここまで書いた記事が残っていたのでそのまま持ってきました。

今回は、この彼と別れたことについてお話をしようと思います。

 

大学を卒業してから2度目の学生生活(専門学校)を実家で始めた私ですが(嫌がらせはやめるから帰ってきてほしいと言われ、信じてしまいました)、嫌がらせをしないという約束を破られてしまい、パニック・過呼吸になり、結果うまくいっていた学校生活やバイトを捨て、彼の元(東京)に逃げました。

 

急なことだったので、貯金をほとんどはたき、新居を借りて家具を買いました。

予定外だった同棲生活のはじまりです。

元々彼とは結婚するつもりだったので、そのつもりで同棲も始めましたが、なんにせよ衝突が絶えない。

私は「うまくいっていた全てを親のせいでぶち壊された」と毎日悲観的だし、急だったので金銭的に余裕はないし、彼は家事ができない私に変わって仕事後に家事と私の相手をしなければならない。

私にも彼に感謝できるような余裕はなく、彼がちょっと贅沢すると「お金ないのになんで」といらいらしたり、お互いに幸せ<しんどさって感じでした。

 

そんなこんなで、この半年の間に何度も警察沙汰になり(彼は私がボーダーを発揮して激昂すると、なだめるのではなく激昂してくるタイプだったのでそれはもうすごいことになり)、そのうち彼も暴力を振るうようになって、我慢できずに逃げ出しました。

 

私もはじめは「このままではよくない」と、うつ傾向とボーダーの治療に前向きだったのですが、喧嘩中の暴力が増えていき、冷静な時に「私も悪いから暴言やものを壊すのは受け入れるけど、暴力だけはやめてほしい」と懇願してもエスカレートしていく一方だったので(彼も何かの障害だったと思います)、年末あたりから「この人のために治療したい」と思えなくなってきていました。このあたりからもう潮時ですよね。

 

そのあたりから昔は毎日狂うほどしていたセックスも月2ほどになっていました。

これも暴力と関係あると思います、「こんな人と愛し合えない」、と。

なのでするときも私は義務的で、嫌々に近かったです。(もちろん顔や言葉には出しませんでしたが)

生理がくると求められないのでホッとしたり、もう夫婦としては破綻していたと思います。

 

そんな感じだったのもあり、直近のことなのにさらさら書けます(笑)

これまでは彼が「もうやっていけない!」となっても、ボーダーを発揮して粘着していた私ですが、今回は本当に未練がありません。

同棲を経験してみてやっていけそうにないという現実がわかったからなのか、はたまた私が成長したからなのかはわかりませんが、私にとっては前進です。

 

実際に別れてからは色んなことに対して向上心が戻ってきているし、脳内の「彼」が占めていた容量が大きすぎて、本来できることややりたいことができなくなっていたことも実感できました。

 

そして前進したと感じた理由に、「次の恋人がいなくても特に不安じゃない」というのがあります。

今までは、「自分以外の誰か」が自分のことを「気にしている」と感じていないと、誰も自分のことを大切にしていない気がして、とても不安でした。

なので恋人がいなくなることは恐怖に近く、いなくなってしまったら次の恋人を急いで

つくっていました。でないと、「生きること」を頑張れませんでした。

 

けれど、なぜか今はそんなこともなく、こうしてブログを書いてみたり、資格の勉強をしてみたり、ゲームを好きなだけしてみたり、比較的元気に「生きること」を頑張れています。

4月から職業訓練(学校)が始まるのですが、ありがたいことに家族は「バイトでもしろ」「勉強でもしろ」などと小言を言ってこないし、自分も休養することをやっと受け入れられてきたので(今までは早く社会復帰しないと、何か勉強しないと、と自分を追い詰めがちでした)メンタルはかなり安定しています。

 

恋愛依存がストップしたのは自分でも不思議ですが、ボーダーは治っていないと思うので、近々BPD治療のためのカウンセリングを受けようと思います。

 

今度はこちらでなくnoteなどにするかもしれません。その際はリンクを貼りますね。

 

また、以前の記事にコメント、スターをくださった方、本当にありがとうございます。

記事を書く原動力にめっちゃなっています。嬉しいです。

 

それではまた。

 

 

 

ボーダーと付き合い続けるためには

お盆ですね。

 

たまたま暇だったので、ミンギュさんのキャスをリアルタイムで見ておりました。

動画が上がったら載せてお話しようかなと思っていたのですが、なかなかようつべに上がらないのと、ミンギュさんもキャスで録画を配信していないので、参考動画はなしでお話します。

 

あの騒動ののち、本当に「別れる」と決まったようなのですが、

三日ほど前のミンギュさんのキャスのカメラには、兄弟姉妹(妹さん二人、弟くん一人)をを連れたゆりにゃさんの姿が映っており。

 

あれ?別れたはずなのになぜまだいらっしゃるのかしら‥?

そしてなぜ増えている…?

 

とは思ったのですが、この辺に関してはその前のキャスを見ておらずわからないので割愛。

 

そのままキャスをみていると、ゆりにゃさん・ゆりにゃさんの妹さんが、間接的にミンギュさんを煽ります。

耐えられなくなったミンギュさんは、彼女らに出て行ってくれと言い、彼女たちはそれならゲストハウスに行く!と荷物をまとめはじめます。

 

その最中も、ミンギュさんに配信を止めろと騒ぐ彼女たち。

ゆりにゃさんはそのちょっと前にミンギュさんの携帯をボロボロに叩き壊して窓から投げる。

妹さんもお母さんに泣きながら配信をやめてくれないと訴えたり、実際に配線を切る。(妹さんもなかなかボダの気があります)

そしてゆりにゃさんが荷物まとめを手伝わない弟くんに激怒し暴言を吐く。

 

「(気を引くために)相手がイライラするような内容で煽る/自分の思い通りにいかないと気が済まず、思い通りにするために暴言・暴力などで脅す/自分の思い通りになるように物を壊す」というボーダーあるあるの恐ろしさが詰まったキャスで、だいぶカオスでした…。

 

しかし。これだけは確信しました。

ゆりにゃさんはミンギュさんが

「うんうん、わかったよ。ゆりかの全部を許すし、全部受け入れるよ」

と抱きしめてくれることを切望していたということ。

 

どーーーう考えても、キャスでの全ての言動が構ってちゃんなのです。

言葉の端々に許してほしさが溢れ出てるし、隠せてない。

けど、ボーダーってプライドが高いので、相手から提案がない限りは素直に甘えたり、譲ったりしません。

これはまさに私がそうなのでわかるのですが、まだゆりにゃさんは未練があって、本当はミンギュさんが好きで、でも意地を張ることがやめられなくて強がっちゃう、っていう状態だったと思います。

別れたくないけど相手を煽っちゃう私と全くおんなじことしてるもん_| ̄|○

 

ミンギュさんが「やっぱり受け入れる、束縛もやめる。好きだよ」

と彼女を受け入れたら、ほぼ間違いなくミンギュさんの元に帰ったと思います。

 

ただ!!

浮気癖は治らないと思います。

そしてボーダーはその時の気分で発言するので、自分の思い通りにいかないことがあるとすぐに「別れる」「死んでほしい」「大嫌い」と攻撃してきます。

この二つを許せないと、長くやっていくのは正直難しいと思います。

 

「ちやほやされたいけど、守ってくれるような恋人はキープしたい。」

というのが多くのボーダーの理想です。

 

キャス内やツイッターなどいろんなところで

「ミンギュがおかしい」と言われていたりしましたが、

 

精神的にも身体的にも健康な、ホントにまともな人間はボーダーの相手なんてできないから!!!!!

 

まず理想がおかしいし、当人は自己中の極みですもん。

ゆりにゃさんたちを見ていてもわかると思うし、私と彼の立ち位置もそうですが、

ボーダーって自己肯定感は低いのになぜかプライドだけ高いので、何に対しても優位に立ちたがるんです。

つまり対等が嫌って話になってくるので、普通の感覚だと「何言ってんだこいつ」ってなるような出来事が頻発します。

ここで離れられなかった人は、ご愁傷様です…

「好きなら〜して」「〜しないなら自殺する」に始まる試し行為、暴走、浮気癖、共依存に苦しめられます。

 

でもなぜ今彼と比較的平和にやっていけているかというと、

まず彼が「浮気癖」について許容してくれています。

もちろん今までこのことで何度も喧嘩してきましたが、逆に許容されると落ち着きました。

そして、「彼の方から折れてくれる」ようになりました。

これ、かなりでかいです。プライドがめちゃくちゃ高いので、自分に100%非があると自分でわかっていてもなかなか自分からは謝れません。

ですが、相手が「もう〜仕方ないな〜」と先に折れてくれたら、素直にごめんなさいができます。

自分で書いててもどんだけめんどくせーんだよどんだけ自己中だよと思います。

が、これをしてくれるだけで喧嘩がヒートアップする回数は一気に減り、我を忘れるほど激昂することはほとんどなくなりました。

 

まあこの時点で彼も変わってますよね。

これに加えて私はADHDで家事も片付けもできず、そのフォローもしてくれているので、なんて奇特な人なんだろうと思います。

 

タイトルとずれたので戻ると、

 

ボダ「別れる!!!死ね!!!!」

「も〜別れる気ないのにそんなこと言わないの〜」

ができるようになれば、うまくいくんじゃないでしょうか。

 

ボーダー(境界性人格障害)について

お久しぶりです。

久々に時間ができたので更新します。

 

今回は境界性人格障害について書いていこうと思います。

※今回もあくまで私の個人的な意見であるということを了承した上で読んでいただければと思います。

前から書きたかった内容でもありましたが、そう思い立ったのはあるネットでの騒動をたまたま見たからです。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

 

18歳の日本人女性「ゆりにゃ」さんと、ゆりにゃさんの9歳年上の旦那さん・韓国人男性「ミンギュ」さんが、「浮気」を理由に喧嘩している動画です。

 

(ゆりにゃさんは、ランドセルのコスプレを見た時からファンで、ダンスもとてもうまく、表現が好きな私も憧れてちょこちょこブログや動画を見ていました。)

 

正直これを見た時、衝撃でした。

自分と全く同じような言動をしている人がこの世にいる…

 

驚きすぎて思わず「私たちと同じことしてる!!」と彼氏に動画URLを送ったほどです。

 

そして、一番驚いたのはこの一連の騒動をネットにアップしていること。

かなり珍しいパターンだと思います。

 

 

いままで境界性人格障害がどのようなものか?と聞かれても、わかりやすいサンプルが提示できず、説明に困っていました。

 

なぜなら、過度なショックを受けたり、見捨てられる不安に襲われない限り、ボーダーの本領は発揮されないからです。

 

ボーダーとは言えどもいつも攻撃的なわけではないですし、症状を言葉では説明できても、その時の臨場感や一触即発感は経験した人にしかわからない、というのが現状でしたが、まさに、まさにこの動画のゆりにゃさんがその空気感を伝えてくれています。

間に入ろうものなら刺される勢い。

 

ボーダーの人も普段は普通に暮らしていたりしますから、こういうちょっとマズいんじゃない?みたいな騒動ってできたらバレたくないですし、ましてや中継なんてしません。(もちろん当事者にそんな余裕はないというのもありますが)

 

この動画が上がったことで、ネットでは旦那が悪い、嫁が悪い、どちらも悪い、様々な意見が飛び交っています。

 

けれど、この騒動に関しては、

「本当はどちらも悪くない」と私は思っています。

(やってしまったこと単位で見るとちょっと違ってくるかもしれませんが、本人たちが本当にやりたくてやっているのではないと思っています)

 

『お互いに、変わってほしいから不満を言って喧嘩する』

これはどのカップル・どの夫婦にもあると思いますが、

ただ、ゆりにゃさんたちは、その喧嘩の延長の行動がちょっと一般的な常識から外れてるんですよね。

でもだからと言って周りが言うようにやめればいい、別れればいい、とかそんな簡単な問題ではなく。

本当に好き合っているのに、愛しているのに、苦しくて突飛な行動に出てしまう…

(当然矛盾してますが)これって当人からしたらめちゃくちゃつらいし、このつらさはこの病気を患っている人にしかわからないと思います。

でもさすがにこんなに矛盾したことを続けられたら、相手側もおかしくなってきますよね。

実際に、今は本当に穏やかな彼氏も、当時同じような喧嘩をしていた時はミンギュさんみたいになってました…。

 

 

10代の頃の私と彼氏はまさにこんな感じで、私も、彼氏が何か自分の意にそぐわないことをしたら、ブチ切れて、ヤンキーのような言葉遣いで暴言を吐き、はたまた暴力を振り、どうしようもなくなった彼氏が警察に連絡するということを何度も繰り返してきました。

それだけでなく、彼氏を仕事中に呼び出したりなど「私のことが好きならこんなこともできるでしょ」と、無理難題を押し付ける『試し行為』も頻繁にやっていました。(これも叶わないと取り乱していました)

 

なぜ、こんなお互い疲弊しきるような激しい喧嘩を繰り返すのか?

答えは、怒りで全てがどーーーでもよくなるからです。本当に。心から。

「どうせ自分も死ぬ。それなら自分をここまで追い込んだ相手に復讐してやる。

私の人生をめちゃくちゃにしやがって。許さない。」

と、その時は心底思っています。その時は。(私は後ですがりにいくまでがテンプレでした)

だから、相手を傷つけたりが平気でできてしまう。

 

正直、自分でも恐ろしいです。その時は頭にカーッと血が上り、殺意がわきあがって、後先のことは完全に考えられなくなるのです。

 

そして時には当て付けのように他の男性と会ってセックスをしていました。

本当は大好きなのに、悲しむ彼氏を見て「私にひどいことした罰だ。私は需要があるんだから覚えとけ、ざまあ」とすら思っていました。

自分がわがままな自覚はあれど我慢ができず、必然的に喧嘩が多かったため、喧嘩をしてしまった時に慰めてくれるポジションの男性もいました(いわゆる保険ですね)(結局現彼氏が凸ってバレて振られましたが)

 

これを書くといやいや、お前がただの性格最悪な女なだけやんけって感じなのですが、

これらの言動は全て『見捨てられる』ことへの悲しみ、怒り、不安からきています。

 

ボーダーは、見捨てられることに対して人一倍敏感です。

だれかが自分を必要としてくれていることを自分の肌で常に実感していないと、過言ではなく不安で狂いそうになります。

自分が生きていることを、自分で肯定してあげられないのです。

何を言っているのかよくわからないと思いますがこれ、本当にきついです。

だから振られたり、裏切られたりしたらすぐに次を探そうと必死になります。

 

 

これは声を大にして言いたいのですが、ボーダーになってしまうのはボーダーたちのせいではないのです。(全て他人のせいというわけではないですが)

見捨てられることに過度に反応するのは、親(など)に守られているという安心感を経験できずに成長したからなのです。(実際はそうでなくても)この人に捨てられたら、どこにも頼れない、という思いが強くて、防衛反応のように、本人はそうしようと思っていなくても、そうせざるをえなくなっているのです。

 

ボーダーになる人は、物事がよくわかって、傷ついても我慢して笑っている人が多いです。(だから発症した時は驚かれます)

なのでどうか、ボーダーだからといって、してしまった言動を責めるのはやめてほしいです。

薬である程度のコントロールはできても、やってしまったあとはつらくなるし、でもどうにもできないしで悩んでいるのです。

 

恋人がボーダーで大変な思いをしている人も多いと思います。

ですが、ボーダーは当人が不安がることをしなければ相手をものすごく好きでいます。なので、できることなら当人といろんなことを共有して、上手にすり合わせながら一緒にいてあげてほしいです。

 

ただ、こんな常識外れの行動をしてしまう病気ですから、どうしても付き合っていくのが難しくなる場合もあると思います。

そんな時は、警察に頼る!絶対に別れる!という強い意志をもってください。

ボーダーは見捨てられ不安が強いためストーカーになりがちです。(私もなりかけました)

どうしても無理ならまず警察に届け出ましょう。今は規制が厳しくなり、男性がストーカーされている場合でもしっかり話をきいてくれることが多いです。

可哀想、などで中途半端な対応をすると、冗談でなく刺される可能性があります。

 

 

自分がかなりこの病気で悩んでいるため(今は彼氏の配慮もあってマシにはなってきています)、熱く語りすぎた感がありますが、ゆりにゃさんとミンギュさんをはじめとした境界性人格障害とその人と関わりがある人が幸せになれることを願っています。

 

自分も彼氏のように脱・戦闘民族できるように努力します…

 

人はなぜメンヘラになるのか

こんにちは。

今回は「メンヘラ」、についてつらつらぼやいてみようと思います。

 

ネットスラングとして使われ始めて長い「メンヘラ」ですが、わたしもその「メンヘラ」の一人です。

 

よく使われる「メンヘラ」ですが、しらすおでんさんの某ツイートが炎上してしまったように、きちんとした定義がないため、人によって捉えている意味がそれぞれ違ってしまっているのがこの言葉の難しいところです。

 

一般的には「心の病気を患った人」という意味で定義されているようですが、多くの人のイメージは「束縛が強くて愛が重くて、裏切ると刺しにくるようなやばいやつ」みたいな感じだと思います。

それは「メンヘラ」の認識として間違いではありません。が、一応定義としては、やばいやつじゃなくても心の病気を持っていれば「メンヘラ」なんですね。

 

で、実は「やばいやつ」の正体は「境界性人格障害」という一つの病気なんです。

心の病気を持っている人が全員「境界性人格障害」なわけではなく、よくイメージ像として使われる「やばいやつ(メンヘラ)」の病気が「境界性人格障害」なのです。

これ、メンヘラとしては結構みんなに知ってもらいたいです。そういった人たちは大体この病気に該当しています。

 

で、本題の「人はなぜメンヘラになるのか」。

ここからは私の偏見もりもりでぼやきますので、攻撃等はおやめください。

あくまで私はこう思うなあというただのぼやきで、誰も攻撃しているつもりはありません。

 

そして一応、私の中の「メンヘラ」の定義は、「心の病気を患っていて、かつ人に負担や迷惑をかける存在(境界性人格障害)」なので、それを前提にお話していきます。

私の個人的な定義では、人に迷惑をかけることを悪く思うような、思いやりのあるうつ病の方などは「メンヘラ」には当たりません。

 

まず、「メンヘラ」の家庭環境は『彼ら・彼女ら』にとってほぼ必ずと言って良いほどよくないです。

大事なのは『彼ら・彼女ら』という点です。

よく「メンヘラ」になる原因とされる親の離婚や再婚・虐待があっても、「メンヘラ」にはならず、強く生きている方もたくさんいます。

逆に、普通なら誰も気にしないような親からの言葉をマイナスにとらえ続けた結果「メンヘラ」になる方もいます。

 

『彼ら・彼女ら』の何かが常にorかなりの頻度で傷つくような家庭にいた場合、『彼ら・彼女ら』が「メンヘラ」になる可能性は一気にアップします。

 

なぜ100%そうならないかというと、この時点で家庭以外の友人や大人に話を聞いてもらったりなど、同情や慰め、共感をもらえた場合、彼らは助かることがあるからです。

 

しかし、今の日本は、どんなにつらいことがあって家にいたくなくても、「18歳になるまでは夜中に出歩けない」、「一時避難できるところがない・夜中に話を聞いてくれるところがない」、「心が疲弊して病院にかかりたくても親の承認が必要」など、正直逃げ場が本当に限られています。

私もこの閉塞的な環境の中でおかしくなっていきました。

 

常に私のことを気にしてくれている友人や大人がいたなら。

毎日家に帰らなくてもよかったなら。

私は「メンヘラ」にはならなかったかもしれません。

 

ちょっと逸れました。

『彼ら・彼女ら』が誰にも救われることなく傷つき続けていくと、最初に「自己肯定感」がなくなってきます。

 

「こんなにも傷つくのは私がおかしいからなのだろうか?弱いからなのだろうか?」から、「自分は本当にこの世界で必要とされているのだろうか?こんなにも苦しい思いをして生きていることに意味はあるのだろうか?」

となってきます。

 

「メンヘラ」になる上で成人するまでの家庭環境が〜とよく言われる理由はここ、『自己肯定感を育ててもらえなかった』ことにあると思います。

 

だって一般的に18歳までは、学校と家庭が世界なのです。

この狭い世界で誰からも肯定してもらえなければ、たとえ『彼ら・彼女ら』が「正しく」ても、それは「間違い」になってしまうんです。

 

「どう考えたっておかしい」「なのに誰もおかしいと言って守ってくれない」

それだけで十分病む理由になりえますよね。

こうして人は「メンヘラ」になっていくのだと思っています。

 

ただ、私の定義する「メンヘラ」になってしまうのはここからです。

 

こうして「自己肯定感」を失って、思考が「この世界にとって私なんてどうでもいいのかも」「どうせ誰も守ってくれない」となってくると、ここからは人によりますが、自傷行為に走ったり、幸せな人を間接的に攻撃したり、そういった人と自分を比べて一人で悲観するようになります。

 

普通に生きてきた方からするとこの時点でもう立派な「メンヘラ」に見えるかもしれませんが、私が定義する「メンヘラ」は、暴言や暴力(浮気・ストーカーなどの嫌がらせも含む)をはじめとした「精神的・肉体的」に人を攻撃したりする人たちです。

(「メンヘラ(境界性人格障害)がどのようなものか」については、今回は本題と逸れるので、需要がありそうであれば次回にでも書こうかと思います。)

 

「自分を守ってくれる存在が自分の中にいなかった・心から頼れ、安心できる場所がなかった」ことが、人を「メンヘラ」化させてしまう。

(そして安心できる場所がないことの不安感と、愛情が満たされなかったことの恨みが合わさり、自分の思い通りに行かなかった時その鬱憤をを爆発させてしまうのが、私の定義する「メンヘラ」です。)

 

なんで「メンヘラ」っているの?どうやったらそうなるの?と思っていた方に少しでも納得してもらえる部分があればいいなあと思っています。

※「メンヘラ」になる原因の全てが親や周りの人のせいというわけではありません。

 

 

ここからは本題とは少しずれるので飛ばしてください。

最近「メンヘラ」が増えてきたのは、そういった子供時代のことだけでなく、不安定な世の中が原因だとも思っています。

 

現在の日本は、昔からの価値観と今風の価値観が混在している状態だと思っています。

その合間で苦しんでいる人もまた、「メンヘラ」になりやすいのではないか。

たとえば昔当たり前だった「結婚」も、不況ゆえに「したくてもできない」状況なのにもかかわらず親・親戚から干渉されたり、責められたりすると、「なんで理解してくれないんだ」となってしまったり、精神障害発達障害は「甘え」と捉えられたり…

仕事関連においてはもっとあるのではないでしょうか。

 

とにかく今の世の中は「安心」がいろんな面で不足していると思います。

私たちを育ててきた親もまた、「安心」がなかなかできない状況の中、「子供」という責任を抱えてしんどい中生きてきているので、子供を「メンヘラ」にしたことを頭ごなしに責めることは私はできないのですが、金銭面でも精神面でも自分自身すら「安心」ができないような状態で、考えなしに子供をつくるのはやめてほしかったな、とは思います。

 

こんなことをいうと「少子化がうんたら」のような意見が飛んできそうですが、「メンヘラ」になってしまった人間からすると、切なる願いなのです…

 

以上紗綾でした。

(どんなものでも構いませんので反応等いただけると嬉しいです。)