メンヘラのぼやき

一歩ずつ、一歩ずつ

人はなぜメンヘラになるのか

こんにちは。

今回は「メンヘラ」、についてつらつらぼやいてみようと思います。

 

ネットスラングとして使われ始めて長い「メンヘラ」ですが、わたしもその「メンヘラ」の一人です。

 

よく使われる「メンヘラ」ですが、しらすおでんさんの某ツイートが炎上してしまったように、きちんとした定義がないため、人によって捉えている意味がそれぞれ違ってしまっているのがこの言葉の難しいところです。

 

一般的には「心の病気を患った人」という意味で定義されているようですが、多くの人のイメージは「束縛が強くて愛が重くて、裏切ると刺しにくるようなやばいやつ」みたいな感じだと思います。

それは「メンヘラ」の認識として間違いではありません。が、一応定義としては、やばいやつじゃなくても心の病気を持っていれば「メンヘラ」なんですね。

 

で、実は「やばいやつ」の正体は「境界性人格障害」という一つの病気なんです。

心の病気を持っている人が全員「境界性人格障害」なわけではなく、よくイメージ像として使われる「やばいやつ(メンヘラ)」の病気が「境界性人格障害」なのです。

これ、メンヘラとしては結構みんなに知ってもらいたいです。そういった人たちは大体この病気に該当しています。

 

で、本題の「人はなぜメンヘラになるのか」。

ここからは私の偏見もりもりでぼやきますので、攻撃等はおやめください。

あくまで私はこう思うなあというただのぼやきで、誰も攻撃しているつもりはありません。

 

そして一応、私の中の「メンヘラ」の定義は、「心の病気を患っていて、かつ人に負担や迷惑をかける存在(境界性人格障害)」なので、それを前提にお話していきます。

私の個人的な定義では、人に迷惑をかけることを悪く思うような、思いやりのあるうつ病の方などは「メンヘラ」には当たりません。

 

まず、「メンヘラ」の家庭環境は『彼ら・彼女ら』にとってほぼ必ずと言って良いほどよくないです。

大事なのは『彼ら・彼女ら』という点です。

よく「メンヘラ」になる原因とされる親の離婚や再婚・虐待があっても、「メンヘラ」にはならず、強く生きている方もたくさんいます。

逆に、普通なら誰も気にしないような親からの言葉をマイナスにとらえ続けた結果「メンヘラ」になる方もいます。

 

『彼ら・彼女ら』の何かが常にorかなりの頻度で傷つくような家庭にいた場合、『彼ら・彼女ら』が「メンヘラ」になる可能性は一気にアップします。

 

なぜ100%そうならないかというと、この時点で家庭以外の友人や大人に話を聞いてもらったりなど、同情や慰め、共感をもらえた場合、彼らは助かることがあるからです。

 

しかし、今の日本は、どんなにつらいことがあって家にいたくなくても、「18歳になるまでは夜中に出歩けない」、「一時避難できるところがない・夜中に話を聞いてくれるところがない」、「心が疲弊して病院にかかりたくても親の承認が必要」など、正直逃げ場が本当に限られています。

私もこの閉塞的な環境の中でおかしくなっていきました。

 

常に私のことを気にしてくれている友人や大人がいたなら。

毎日家に帰らなくてもよかったなら。

私は「メンヘラ」にはならなかったかもしれません。

 

ちょっと逸れました。

『彼ら・彼女ら』が誰にも救われることなく傷つき続けていくと、最初に「自己肯定感」がなくなってきます。

 

「こんなにも傷つくのは私がおかしいからなのだろうか?弱いからなのだろうか?」から、「自分は本当にこの世界で必要とされているのだろうか?こんなにも苦しい思いをして生きていることに意味はあるのだろうか?」

となってきます。

 

「メンヘラ」になる上で成人するまでの家庭環境が〜とよく言われる理由はここ、『自己肯定感を育ててもらえなかった』ことにあると思います。

 

だって一般的に18歳までは、学校と家庭が世界なのです。

この狭い世界で誰からも肯定してもらえなければ、たとえ『彼ら・彼女ら』が「正しく」ても、それは「間違い」になってしまうんです。

 

「どう考えたっておかしい」「なのに誰もおかしいと言って守ってくれない」

それだけで十分病む理由になりえますよね。

こうして人は「メンヘラ」になっていくのだと思っています。

 

ただ、私の定義する「メンヘラ」になってしまうのはここからです。

 

こうして「自己肯定感」を失って、思考が「この世界にとって私なんてどうでもいいのかも」「どうせ誰も守ってくれない」となってくると、ここからは人によりますが、自傷行為に走ったり、幸せな人を間接的に攻撃したり、そういった人と自分を比べて一人で悲観するようになります。

 

普通に生きてきた方からするとこの時点でもう立派な「メンヘラ」に見えるかもしれませんが、私が定義する「メンヘラ」は、暴言や暴力(浮気・ストーカーなどの嫌がらせも含む)をはじめとした「精神的・肉体的」に人を攻撃したりする人たちです。

(「メンヘラ(境界性人格障害)がどのようなものか」については、今回は本題と逸れるので、需要がありそうであれば次回にでも書こうかと思います。)

 

「自分を守ってくれる存在が自分の中にいなかった・心から頼れ、安心できる場所がなかった」ことが、人を「メンヘラ」化させてしまう。

(そして安心できる場所がないことの不安感と、愛情が満たされなかったことの恨みが合わさり、自分の思い通りに行かなかった時その鬱憤をを爆発させてしまうのが、私の定義する「メンヘラ」です。)

 

なんで「メンヘラ」っているの?どうやったらそうなるの?と思っていた方に少しでも納得してもらえる部分があればいいなあと思っています。

※「メンヘラ」になる原因の全てが親や周りの人のせいというわけではありません。

 

 

ここからは本題とは少しずれるので飛ばしてください。

最近「メンヘラ」が増えてきたのは、そういった子供時代のことだけでなく、不安定な世の中が原因だとも思っています。

 

現在の日本は、昔からの価値観と今風の価値観が混在している状態だと思っています。

その合間で苦しんでいる人もまた、「メンヘラ」になりやすいのではないか。

たとえば昔当たり前だった「結婚」も、不況ゆえに「したくてもできない」状況なのにもかかわらず親・親戚から干渉されたり、責められたりすると、「なんで理解してくれないんだ」となってしまったり、精神障害発達障害は「甘え」と捉えられたり…

仕事関連においてはもっとあるのではないでしょうか。

 

とにかく今の世の中は「安心」がいろんな面で不足していると思います。

私たちを育ててきた親もまた、「安心」がなかなかできない状況の中、「子供」という責任を抱えてしんどい中生きてきているので、子供を「メンヘラ」にしたことを頭ごなしに責めることは私はできないのですが、金銭面でも精神面でも自分自身すら「安心」ができないような状態で、考えなしに子供をつくるのはやめてほしかったな、とは思います。

 

こんなことをいうと「少子化がうんたら」のような意見が飛んできそうですが、「メンヘラ」になってしまった人間からすると、切なる願いなのです…

 

以上紗綾でした。

(どんなものでも構いませんので反応等いただけると嬉しいです。)